5. ファイブ・フォース分析から自らの競争戦略を構築する

 ファイブ・フォースによる分析で、その業界の構造を分析すると、どのような競争要因で業界が動いているのかを把握できます。そして、自社の立場と、業界の全企業に影響を及ぼすファイブ・フォースを比較することで、自社の強さや弱さを明らかにできます。
 そして、こうした長所や短所をふまえて、企業の競争戦略を立案していくことになります。ポーターは、効果的な戦略を「5つの競争要因ごとに防衛可能な地位をつくり出すために、攻撃あるいは防御のアクションを打つこと」と指摘しました。そして、防衛可能な地位を確立する具体的な行動として、次の3つを掲げています(図3)。
①業界の競争環境に企業の長所や短所を適合させ、最良のポジションをつくる
②競争要因のバランスに努める
③変化をうまく利用する
 以上がファイブ・フォースによる競争環境の分析と戦略立案の基本です。ファイブ・フォースは会社レベルのみならず、事業部単位や製品単位にも利用できます。また、自分自身の個人的な戦略を練る上でも、使えるツールといえるでしょう。


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© Akira Nakano pcatwork.com 1999~2009