競争の基本戦略、その2番目は「差別化」です。これは、他の企業が持たない特色づくりに経営資源を集中して、業界内で特異なポジションを占める戦略です。具体的な差別化の手法としては、次のようなものがあります。
・製品設計の差別化
・ブランド・イメージの差別化
・テクノロジーの差別化
・製品特長の差別化
・顧客サービスの差別化
・流通の差別化
差別化に成功するということは、顧客に差別化した製品やサービスが受け入れられたことを意味します。これに成功すると、コスト・リーダーシップ戦略同様、5つの競争要因に対して、極めて有利なポジションを築けます。
まず、差別化された製品やサービスは、新規参入業者にとって大きな参入障壁として働きます。もちろん、競合企業からの攻撃を回避するのにも、大きな武器にもなります。代替品に対しても、他の同業者より有利な立場に立てるでしょう。また、他企業から同じものを購入できないので、買い手の交渉力は弱くならざるを得ません。加えて、大きなマージンは供給業者の圧力回避の資源に流用できます。
このように、差別化のメリットは非常に大きいものがあります。とはいえ、差別化戦略にとって、低コスト体質がまったく不要というわけではありません。コスト意識のない差別化は、極めて危うい戦略であることを認識すべきです。差別化を推進しながらも、常に低コスト体質を目指すことが重要です。


