2. 血みどろの競争が続くレッド・オーシャン

    現在、多くの企業が、限られたパイを巡って激しい競争に明け暮れています。より大きなシェアを得るには、ライバル企業を上回るパフォーマンスを出さねばなりません。しかし、ある企業が少々優れたパフォーマンスを見せると、競争相手がすぐにそれを模倣します。
 その結果、市場に出回る製品の特徴は、おしなべて均一化します。かつて差別化されていた製品も急速に日常品化します。そして、製品間にとりたたて違いがなくなると、当然のことながら買い手は、価格の安い製品を手にします。結果、価格競争は日増しに激しくなり、それでなくても激しい競争にさらされている市場環境が、一層激しさを増すことになります。
 あらゆる業界に見られるこうした市場のことを、キムとモボルニュは、血みどろの競争が繰り広げられているという意味から「レッド・オーシャン」と名付けました。
 企業がレッド・オーシャンを航海する場合、取り得る戦略は2つです。ひとつは、あくまでもレッド・オーシャンの中で戦う戦略です。レッド・オーシャンで戦うということは、いわば「目の前の敵に力を集中する」ことに他なりません。当然そこでは、血で血を洗う激しい競争が、さらに繰り広げられることになるでしょう。

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© Akira Nakano pcatwork.com 1999~2009