4. 競争の戦略とブルー・オーシャン戦略

  ところで、「競争」という言葉で思い出すのが、マイケル・E・ポーターの「競争の戦略」です。前々回にもふれたように、ポーターの著作『競争の戦略』は、経営戦略論のバイブルとして四半世紀も読み継がれてきました。
『競争の戦略』には、文字通り競争に打ち勝つための戦略が細かに描かれています。その中でも特に著名なのが「ファイブ・フォース(5つの競争要因)」でした。これは、「新規参入業者」「競争業者」「代替品」「買い手」「供給業者」という5つの要因から業界を取り巻く競争環境を分析します。そして、この5つの競争要因から、最良の防衛ポジションを形成することが、競争の戦略の基本的な考え方として位置付けられます。
 一方、ブルー・オーシャン戦略では、競争自体が無意味な未知の市場空間の創造を目指します。つまり、競争の戦略自体を無意味にする戦略なわけですから、当然ファイブ・フォース分析も無意味になります。つまりブルー・オーシャン戦略は、従来の正統的な経営戦略論であるポーターの競争の戦略と、真っ向から対立する理論なのです。

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© Akira Nakano pcatwork.com 1999~2009