5. マネジャーは、価値曲線を見る目を養え

 以上、戦略キャンパスと4つのアクション、そしてその補助ツールとしてのアクション・マトリックスについて解説してきました。中でも、戦略キャンパスが、自他の戦略を検証する上で、強力なツールになることを理解してもらえたと思います。この戦略キャンパスを、より有効に活用するには、価値曲線を見る目を養うことが大切になります。
 戦略キャンパスは市場の現状を適切に把握するツールです。すでに触れたように、レッド・オーシャンの戦いに明け暮れていると、あなたの会社の価値曲線は、業界標準や競争相手と非常に類似したものになります。価値曲線にこうした状況を認めたら、レッド・オーシャンの泥沼にはまり込んでいると認識し、ブルー・オーシャンを構築する手だてを早急に講じるべきです。
 また、差別化の名の下に、次々と特徴を追加する傾向が、レッド・オーシャンのあらゆる企業に見られます。こうした、買い手に対する過剰奉仕が存在しないか、戦略キャンパスの横軸の要素を検討することが重要です。
 さらに、価値曲線に一貫性がないものや、戦略的に矛盾のある曲線を描くのもよくありません。例えば、感性志向に訴える戦略をとりながら、製品やパッケージのデザインに無頓着なケースです。当然このような状況は、適宜是正していかなければなりません。
 戦略キャンパスは、ブルー・オーシャン戦略立案に大きな役割を果たします。マネジャーたる者、戦略キャンパスを一目見て状況を把握する目を養いたいものです。


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© Akira Nakano pcatwork.com 1999~2009