イノベーションの7つの機会の探索、その2番目は、ギャップの存在を体系的に探し出すことです。ギャップとは、現実の状況とあるべき姿の間にある差のことです。ドラッカーは、①業績、②認識、③価値観、④プロセスという4つのギャップを指摘しています。
業績のギャップは、製品やサービスの需要が伸びているのに、業績はそれに比例していないという状況です。業績のギャップでは、まず問題が何なのかを明らかにしなければなりません。その上で、その問題を機会ととらえ、イノベーションを発見します。
認識のギャップは、ものごとを間違ってとらえたり、現実について誤った認識をしたりしている状態です。認識のギャップは、通常、ギャップを認識すること、それ自体が重要になります。そうすれば解決にそれほど大きなイノベーションは必要としません。
価値観のギャップは、実際の価値観と、期待や思い込みの価値観との間にあるギャップです。たとえば、企業が売っていると考えるものを、顧客が買っていることは稀ですが、これは価値観ギャップの最たるものと言えるでしょう。
プロセスのギャップは、工程や手順の中にあるギャップです。長期間、最善と考えられてきたプロセスには、ときに大きなプロセスのギャップがあるものです。

