産業や市場は時間とともに構造が変化します。これに対して企業は、昔とは異なる新たな仕事の進め方を模索しなければなりません。また、産業構造の変化時は、異業種企業にとって参入のチャンスです。この点でも、既存の企業は新たな対応を迫られます。
ドラッカーは、産業や市場の構造が変化する兆候として、次の4点を掲げています。第1に、「急速な成長」です。「ある産業が経済成長や人口増加を上回る速さで成長するとき」に、構造そのものに大きな変化が生じると、ドラッカーは言います。
また、業界が成長し、「その規模がある時期の2倍に達する時点」でも、業界内に大きな変化が起きると言います。それまでの市場の常識が、現実に即さないようになるのがこの時期です。さらに、「いくつかの技術が合体したとき」や「仕事の仕方が急速に変わるとき」も、構造変化の兆候として要注意です。

