⑦新しい知識の出現

 イノベーションの7つの機会の最後は、発明や発見による新しい知識です。発明や発見は、イノベーションの大きな機会になります。しかし1つの発明の陰には、無数の失敗が横たわっています。
 失敗を回避し、知識のイノベーションで成功するには、知識そのものに加え、社会、経済、認識の変化など、すべての要因を分析しなければなりません。その上で、戦略をもって実行に移し、優れたマネジメントで事業を管理しなければなりません。
 知識のイノベーションには、起業家が追い求めてやまない夢とロマンがあります。しかし、イノベーション実現までの長い時間に耐えるには、忍耐力にも増して、資本が不可欠です。また、イノベーション後に、生き長らえる企業は一握りにしか過ぎません。これらの点を十分認識しておくべきです。
 なお、認識の変化や新しい知識を機会としてイノベーションは、「予期せぬことの生起」に比べると、信頼性や確実性が非常に低いという特徴があります。確かにハイ・リターンを期待できるかもしれませんが、極めてハイ・リスクだと心得るべきです。

 以上、イノベーションの7つの機会について解説しました。日常の生活の中で、こうした7つの機会が転がっていないか、常に注意しておきたいものです。

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© Akira Nakano pcatwork.com 1999~2009