これでわかるビジネス戦略講座[1]

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2013年10月31日

電子書籍 600円(Amazonへ)

※iBooks、楽天koboからもダウンロードできます。


【はじめにより

  世の中には知っておくといろいろ得をするビジネス理論があります。

 たとえば、ドラッカーのマネジメント論、ポーターの競争の戦略、あるいはクリステンセンの破壊的イノベーション論など、内容を詳しく知っていなくてもきっと名前くらいは聞いたことがあるはずです。

 これらはビジネス理論というくらいですから、当然のことながらビジネスに役立ちます。

 ドラッカーは組織のマネジメントについて繰り返し論じました。よって、ドラッカーの理論を理解していれば、現実の組織のマネジメントに活かせるはずです。

 あるいは、クリステンセンはイノベーションがどのように生起するのか、その代表的なメカニズムを明らかにしました。これを理解しておけば、ひょっとするとその手順をなぞることで、いまだかつてないイノベーションを実現することも可能になるかもしれません。

 こうしたビジネスの活用に加えて、個人の人生戦略にもビジネス理論は活用できます。

 これは拙著『悩める人の戦略的人生論』(2012年、祥伝社)で述べたことなのですが、ビジネス理論は決して組織に応用するためのものではなく、個人が生きていく上での戦略にも非常に応用が効きます。

 実際ドラッカーなどは個人を対象にしたマジメント論についても言及しています。また著名なビジネス理論に「強み」「弱み」「機会」「脅威」というSWOTで組織の外部環境と内部環境を分析する手法がありますが、これなんかもたちまち個人の生き方に利用できます。

 このように、ビジネス理論を知っておくとビジネスに役立つ、自分の生き方にも役立つ、ということで一粒で二度おいしいわけです。

 本書は過去に私が雑誌に寄稿したものから、「ビジネスマンが知っておくと得をする!」という理論をピックアップし、図解とともに明快に解説しました。

 また、電子書籍のスタイルをとっていますから、通勤電車の中などでも気軽に読めると思います。加えて1本通読するのは10分程度ではないでしょうか(当然深く理解しようと思うともっと時間がかかると思いますが)。

 ですから、隙間時間に1日1本、お勧めビジネス理論を自分のものにすれば、ここに掲載したものは1カ月で制覇できる計算なります。

 では、ビジネスに役立つ、自分の人生に役立つ、とっておきのビジネス理論をご紹介いたしましょう。いざ、始まりです。


目次】

第1講 これだけは知っておきたい“ドラッカーのマネジメント論”

第2講 ドラッカーの流儀を活用せよ!“成果を上げるための自己マネジメント”

第3講 ドラッカーが指摘する 「知識社会」へのリスクマネジメント

第4講 価値ある知識を獲得するために① 勉強法はドラッカーに学べ!

第5講 価値ある知識を獲得するために② ドラッカー流勉強法を実践せよ!

第6講 いまさら人に聞けない! コトラーのマーケティング論

第7講 コトラーから学ぶ マーケティング・ミックスの定石

第8講 コトラーの最新マーケティング論 「コトラーのマーケティング3.0」

第9講 競争に勝つための戦略① ポーターのファイブ・フォース

第10講 競争に勝つための戦略② 三つの基本戦略と業界内部の競争分析

第11講 競争のない市場を開拓する① キムとモボルニュのブルー・オーシャン戦略

第12講 競争のない市場を開拓する② 戦略キャンバスと四つのアクション

第13講 新製品を円滑に普及させるために ジェフリー・ムーアのキャズム理論

第14講 生産性向上の切り札 ゴールドラットの制約理論

第15講 ビジネスの新たな機会をガッチリつかむ ドラッカーのイノベーション論

第16講 クリステンセンの破壊的イノベーション① 破壊的技術に注目せよ

第17講 クリステンセンの破壊的イノベーション② 破壊的イノベーションをマネジメントする

第18講 クリステンセンの破壊的イノベーション③ 新市場型破壊と状況ベース思考

第19講 イノベーションはどのように普及するのか エベレット・ロジャーズのイノベーション普及理論

第20講 密やかに進展する アンビエント・マーケティング

第21講 新興国のマーケットを狙え! ボトム・オブ・ザ・ピラミッド

第22講 ケインズ経済学の基礎知識① 不況とケインズ経済学

第23講 ケインズ経済学の基礎知識② ケインズと流動性選好

第24講 ケインズ経済学の基礎知識③ ケインズと公共事業

第25講 シュンペーター経済学の基礎知識① シュンペーターのイノベーション経済学

第26講 シュンペーター経済学の基礎知識② 断絶がイノベーションを促す















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