シュンペーターの経済学がよくわかる本

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秀和システム

2009年8月6日 800円


【本書の主な内容】

近年、シュンペーター経済学に対する再評価の機運が高まっています。これは日本を覆う停滞感と、シュンペーターが提唱した経済発展の原動力としてのイノベーションとが関係してのことでしょう。

かつて日本は西洋社会を見本にして経済発展を遂げてきました。ところが先進諸国の仲間に入った日本にとって、西洋諸国に経済発展の見本を探すのが困難になってきました。これは自らが自らの力で、発展の原動力を探さなければならないことを意味します。

このような中、経済発展の鍵はイノベーションにあると指摘したシュンペーターの理論は、経済的な停滞感にさいなまれる日本人において特に興味を引きます。現代の日本で、たびたびシュンペーターの名が取り上げられるのは、このためだと考えても差し支えありません。

本書では、シュンペーターのイノベーション論の解説を中心にしつつも、上記のような一般にはあまり知られていない経済理論についても踏み込んで解説しました。これらを通して、シュンペーター経済学のエッセンスを短時間で理解することを目的にしたのが本書です。

目次

第1章 シュンペーターとは何者か

1-1 野心家シュンペーター

1-2 シュンペーターの生涯

1-3 シュンペーターの主要著作

1-4 シュンペーター経済学とイノベーション

1-5 イノベーションから資本主義衰退論へ

コラム シュンペーターの「アンナの日記」

第2章 経済発展と企業者・銀行家

2-1 静態的と動態的

2-2 経済を静態的に見る

2-3 社会発展を動態的に分析する

2-4 経済を発展させる新結合

2-5 企業者と銀行家

2-6 企業者とは何か

2-7 企業者と起業家

2-8 企業者と経営者

2-9 イノベーションへの3つの動機

2-10 企業者に求められる3つの資質

2-11 銀行家の役割

2-12 企業者・銀行家としての渋沢栄一

2-13 企業者を必要とする現代

コラム シュンペーターの自己評価方法

第3章 経済発展とイノベーション

3-1 経済発展の原動力・イノベーション

3-2 イノベーションについて再考する

3-3 新結合の5つのパターン

3-4 コダックのフィルム式カメラ(パターン1-1)

3-5 グーグルの検索連動型広告(パターン1-2)

3-6 トヨタ自動車のカンバン方式(パターン2)

3-7 任天堂のゲーム&ウオッチ(パターン3)

3-8 3Mのポスト・イット(パターン4)

3-9 デルのBTO実現型ネットワーク組織(パターン5)

3-10 供給サイドのイノベーション(特徴1)

3-11 旧結合とイノベーション(特徴2)

3-12 収穫逓減の法則を打ち破る(特徴3)

3-13 イノベーションが困難な理由

コラム 既存の要素の新しい組み合わせ

第4章 循環する景気

4-1 イノベーションと景気循環

4-2 景気循環の基本メカニズム

4-3 4局面に進展する景気循環

4-4 3つの景気波を同時に考える

4-5 コンドラチェフ循環

4-6 ジュグラー循環

4-7 キッチン循環

4-8 クズネッツ循環とワードウェル循環

4-9 3つの波動を合成する

4-10 シュンペーター理論への批判

4-11 シュンペーターの不況対策

4-12 シュンペーターとケインズ

コラム シュンペーターとケインズ

第5章 社会主義への発展

5-1 『資本主義・社会主義・民主主義』

5-2 シュンペーターにとっての資本主義

5-3 トラスト化資本主義

5-4 企業者の衰退

5-5 資本主義への敵対

5-6 個人主義的功利主義と新たな経済人

5-7 資本主義から社会主義へ

5-8 シュンペーターが描いた社会主義

5-9 社会主義化への条件

5-10 企業者精神は死ななかった

5-11 社会主義化のトレンド

5-12 老子の小国寡民

コラム ドラッカーの著作に見るシュンペーター

第6章 シュンペーターから現代へ

6-1 シュンペーターの残したもの

6-2 イノベーションの7つの機会

6-3 クリステンセンの破壊的イノベーション

6-4 ロジャーズのイノベーションの普及

6-5 キャズムとイノベーション

6-6 需要創出型イノベーション

6-7 イノベーションとマネジメント

6-8 イノベーションとマネジメントの統合

6-9 変化したシュンペーターの野心

6-10 現代から見たシュンペーター

© Akira Nakano pcatwork.com 1999~2009