2003年11月25日 朝日新聞社 1300円
【本書の主な内容】
●第1章 腕木通信とは何か
●第2章 腕木通信の誕生
●第3章 通信の方法
●第4章 腕木通信の発展
●第5章 電信の発展と腕木通信の衰退
いまから200年前のフランス革命時期に開発された、知られざる腕木通信についてのノン・フィクションです。
おそらく、腕木通信と言ってもピンとこない、という方が大勢いらっしゃると思います。実はこれ、ナポレオンが政権を奪取するその直前、フランス革命まっただ中の1793年に開発された通信技術です。当時電気の存在は知られていましたが、ボルタ電池の開発が1800年であるよあうに、電気はまだまだ実用化されていませんでした。
では、腕木通信は何を利用したのか?
上記、書籍の表紙にあるように、1本の柱の上に乗った3本の腕木の形状を変化させ、遠くに意志を伝えたのです。この腕木通信用の基地が、当時のフランスに多数設置され、現代の情報通信の先祖ともいえる通信ネットワークが構築されました。
本書では、こうした腕木通信について、その歴史と仕組み、開発にかかわった人々の人間模様などについて解説したものです。ナポレオンも、領土拡大と国家経営の手段として活用した腕木通信について知るには、ぜひ、本書をお薦めします。
また、腕木通信についての概要をとりまとめたWeb版腕木通信もご覧ください。