発想のヒント 新装版 

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2013年11月30日

電子書籍 350円(Amazonへ)

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【はじめにより

 本書はバンカー向けの専門誌『近代セールス』誌に連載した「銀行員の考具箱」を再編集したものです。

 同連載では、アイデア発想について筆者が日々感じたこと、考えたことを、金融の現場で働く銀行マンの皆さんを対象に記しています。いわば身近な「発想のためのヒント集」です。そしてこれら発想のヒントが、銀行マンの皆さんの日頃に業務に少しでも役立つことを意図しました。

 もっとも、銀行マンを対象に執筆したとはいえ、金融に関する専門的アイデアを発想するための本、というわけではありません。ふれている内容はごく一般的なアイデア発想にかかわるものばかりです。

 ですから、銀行員ではないビジネスマンでも、あるいは学生でも、さらには主婦の方であろうと、気軽に手にとってもらって、アイデア発想の手掛かりにしてもらえる内容になっています。

 そこで本書では、銀行マンのみならず幅広い読者を念頭に、タイトルも『発想のヒント』とより一般的なタイトルにしました。

 一般にアイデアとはゼロから捻り出すものと考えられています。しかし、『アイデアのつくり方』の著者ジェームス・W・ヤングは「アイデアとは既存の要素の組み合わせ以外の何ものでもない」と喝破しました。

 私はヤングのこの言葉を肝に銘じて、かれこれ20数年もアイデアを発想してきた者です。本書がヤングの著作ほどの影響力を持てるとは思いません。しかし本書に記した内容に少しでも共感してくださる読者の方がいるとすれば、筆者がこの書籍を世に出した使命は達成されたことになるでしょう。

 では、コーヒーカップでも片手に、アイデア発想の世界を逍遙してみてください。


目次】

第1回 GKK──現状・課題・解決策

第2回 KMTとMKT

第3回 アイデアの正体

第4回 光るアイデアの素

第5回 書棚は発想の武器

第6回 発想のネタの仕込み

第7回 穴掘りは3ヶ月と3年

第8回 マーカーとフセン

第9回 取材旅行のススメ

第10回 発見の手帳

第11回 私流、「発見の手帳」

第12回 無駄話のすすめ

第13回 デカルトの発想法

第14回 魔法の逆三角形

第15回 なぞかけで発想訓練

第16回 なぞかけにコツあり

第17回 発散思考と集中思考

第18回 発散と集中で書く

第19回 アウトライン機能で書く

第20回 発想が生まれる場所

第21回 アイデアを記録する方法

第22回 サンクコストを忘れる

第23回 ボトルネックに注目せよ

第24回 「強み」を活かす

第25回 前倒し主義

第26回 習慣から離れてみる

第27回 iPadの使い方

第28回 子供の発想

第29回 ミスマッチ発想

第30回 数値目標から行動へ

第31回 「絶対」には要注意

第32回 アイデアを話す

第33回 現場を踏もう

第34回 新幹線の車内で

第35回 レミニセンス現象

第36回 認識の変化

第37回 限定品の罠

第38回 思考の近道を断つ

第39回 チェンジ・リーダー

最終回 体系的廃棄














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