
2000年11月30日
PHP研究所 1200円
【本書の主な内容】
やがて来る高速大容量通信時代をいち早く予言し、その全貌に迫った、著者初の情報通信業界に関する著作です。また、ブロードバンドというタイトルのついた単行本は、当時としてはこれが最初だったと思います。
本書で扱っているのは、通信網のブロードバンド化の現状と、その将来を考えたものです。2000年当時、インターネットへのアクセス網は、高速なものでも64kbpsのISDNが中心でした。そのような中、姿を現し始めたのかADSLやケーブルテレビ、無線LAN、FTTHです。
本書では、世界に先駆けてブロードバンド社会を整備することが、経済発展にも寄与するという立場をとっていました。その後、e-Japan戦略が策定され、いまや日本は、世界有数のブロードバンド大国になりました。しかし、100Mbpsが一般的になった現在と当時を比較すると、隔世の思いがします。