2006-02-08
メタルボックスって、知ってますか?

 突然ですが、上の写真、何だかお分かりですか? 映画のフィルムを入れる缶? いいえ違います。これ、実は、レコードなんですよ。Public Image LTD(パブリック・イメージ・リミテッド)、通称PILが1979年にリリースした「メタル・ボックス」というものです。

 何でいきなりこのレコードが出てきたかについては、後で書くとしまして、「これのどこがレコードなの?」という方のために、こちらとこちらの写真をどうぞ。金属製(レコードのタイルはメタル・ボックスながら、パッケージがメタル製かは不明)のフタを空けると、中に3枚、12インチのレコードが入っているんです。

 レコードはいずれも45rpmで、要するに12インチ・シングルが3枚入っているというイメージです。全12曲で、トータルタイムは約1時間。ですから、アルバム1.5枚分という感じです。この金属製パッケージに入ったレコードを世に出したパブリック・イメージ・リミテッドですが、セックス・ピストルズのジョニー・ロットンが結成したバンド、と言った方が通りがいいかもしれません。

 ご存知のように、ビストルズは70年末に起こったロンドン・パンク・ムーヴメントの中心的存在です。そこでリード・ヴォーカルをしていたのが、ジョニー・ロットン。さらに、ピストルズ解散後にジョン・ライドンと改名し、結成したバンドがパブリック・イメージ・リミテッド。そして、その最初のアルバムがこのメタル・ボックスだったというわけです。

 年齢がばれますが、当時私は16歳。なけなしのお金を持って、京都・三条通にあった「リバーサイド」という輸入レコード屋(死語ですね)へ 、いそいそと買いに行ったのが、写真のメタル・ボックスなんです。値段ははっきり覚えてないんですけど、確か7千円か8千円したかと。当時の私にとっては(まぁ、いまもそうですけど)、とんでもない大金でした。

 で、今回いきなり何故この写真を出したかというと、実は前回のこのコーナーで紹介した、事務所の近くにオープンした中古レコード屋「汎芽舎(はんげしゃ)」で、メタルボックスが売りにでてたんです。いや〜、驚きました。なぜって、京都のリバーサイドでメタル・ボックス買ってから、店頭で見たことなかったですから。

 何だか、懐かしいやら、嬉しいやら・・・。ところが、値段を見るとこれがいけない。プレミアムがついて数万円はするのかなぁと思いきや、お値段は書くのがはばかられるほどの廉価。思わずお店に、「これって安すぎません」と、妙なことを言ってしまった私です。

 メタル・ボックスをお探しの方、「汎芽舎」は狙い目かもしれませんよ。

© Akira Nakano pcatwork.com 1999~2008