2007-09-25
白虎隊と掛けてムッソリーニと解く、そのココロは?

 9月18日は、講演で福島県福島市へ行ってきました。その帰りに、会津若松で宿泊しまた。白虎隊であまりにも著名な地ながら、訪れるのは初めてです。

 19日は、会津若松の街をじっくり歩きました。もちろん、白虎隊の墓のある飯盛山にも訪れました。

 ここで驚いたのは、白虎隊の墓よりもむしろ、ローマから送られた記念碑です。なんとこの記念碑、あのベニト・ムッソリーニからの贈り物だといいます。白虎隊とムッソリーニに、いったいどのような関係があったのか・・・・。

 話は少々意外です。まず、関係するのがボーイスカウトです。ボーイスカウトの創立者ベーデン・パウエル卿が各国遊説中に、東京で白虎隊の話を聞き、白虎隊の精神こそボーイスカウトの精神と、感銘を受けたといます。その後、1920(大正9)年、ボーイスカウト第1回ジャンボリーがロンドンで開催されます。日本の使節団も参加したこの会合で、白虎隊の精神が大々的に賞賛されたといいます。つゆもしらぬ使節団は、大いに面食らったようです。

 こうして白虎隊の話が、ボーイスカウト第1回ジャンボリーを通して、世界に広まることになるのですが、これを聞きつけたのがイタリアのファシスト党党首ベニト・ムッソリーニです。ムッソリーニも白虎隊の精神にいたく感激し、白虎隊のために記念碑を贈りたい、となったということです。

 その後、両国で調和が行われ、昭和3年12月1日に除幕式を迎えます。台座は日本産御影石にローマ元老院およびローマ市民からのメッセージが彫られています。また、台座の上には、アドリア海から産出した元ローマ宮殿の石柱、さらにその上には青銅製の荒鷲が設置されたというものです。

 思えば、第二次世界大戦では、日本・ドイツ・イタリアの三国同盟が結ばれるのですから、奇縁といえば奇縁ですよね。

※参考文献:飯盛正日編『白虎隊精神秘話』

© Akira Nakano pcatwork.com 1999~2009