先週の金曜日、情報通信学会の情報通信文明史研究会において、「情報通信史にみる破壊的イノベーション」というタイトルで、1時間少々お話をさせていただく機会がありました。
話した内容は、いまから200年前から現在に至る通信史の中で起こったイノベーションを、クレイトン・クリステンセンの破壊的イノベーション理論にしたがって説明したものです。題材に取り上げたの、腕木通信(18世紀末)、電信(19世紀半)、電話(19世紀末)、IP電話(現代)の4つで、これらいずれについても破壊的イノベーションのメカニズムが見られます。
話の内容はともかく、この研究会で予期せぬ出来事が起こりました。同会にいらっしゃっていた関西大学非常勤講師の荒川泰蔵先生から、腕木通信機の切手をいただいたのです(図1)。
腕木通信についてはこちらを参照していただくとして、問題の切手はベルリン〜コベルンツ間で運用されたドイツ(プロイセン)式の腕機通信です。腕木が6本なのが特徴です。
荒川先生は、こうした通信系の切手を集められているということで、いただいたのは、そののコレクションの一部だそうです。他にもいただいたのが、図2、図3、図4です。
図2は同じくドイツ式の腕木通信機のスタンプです。また、図3はメッス〜マインツ間の腕木通信機のスタンプです。メッス〜マインツ線は、同地がフランス領の頃に運用されたもので、したがって腕木通信機もフランス式です(腕木が3本です)。
また、図4はベルリン〜コベルンツ間のルートを示したものです。どうもこちらの記念切手は、同ルート開通150周年を記念して1983年につくられたもののようです。図4はその葉書と切手がセットになったもののようです。
最後に、図5と図6をご覧ください。これは、Geoffery Wilson「The Old Telegraphs」(Phillmore、1976)からとったものです。図5は図1の元になった絵でしょう。図6はドイツ式腕木通信の内部を見たものです。
いや、しかし、荒川先生、貴重なお品、大変ありがとうございます。ちなみに荒川先生のウェブサイトはこちらです。





